UTMF2020に向けて。

目標は達成したときよりも、するまでの過程が楽しい。

いつかはUTMFの表彰台。そこを目指しつつ、来年UTMF2020の目標は以下に掲げたいと思う。

UTMF2020の目標:20位以内(24時間以内)

順位で目標を設定すると、怖いトレイル業界のお兄様たちから笑われそうだが、良いんです。僕は相対的な生き物。勝負ごとが好き。そもそもROAD TO系がダメか笑


今回のタイムは27時間17分。3時間以上を1年で詰める。容易なことではないが、細かく20位付近の選手と比較してみると、

  • A1-A2区間:60分〜90分の差
  • エイドワーク合計:50分〜110分の差

明確な改善ポイントが確認できている。上記を戦略的に改善するだけで2時間〜2時間半の改善は可能。そんなに簡単なことではないというのはわかっているが、「何をすればいいか」が見えているだけで全く異なる。

また本栖湖以降のタイム差で見ると、20位付近の選手には勝ち越している場合が多い。大体あのスピードで行けば、彼らに勝つことは可能だ、とイメージができたのはものすごいポジティブな材料だ。一番調子の良かった忍野→きらら、きらら→二十曲りでは20位以内の区間順位は記録している。このあたりも自信になっている。


一方で、今回ライバルと見定めていた10位入賞の木幡選手には「全区間で敗北」している。何もかも敗北。すごい、強い。まだ彼にかつイメージは沸かないので、1年かけて背中が見えるくらいには成長したい。


ウィークポイントはなにか?

僕のフルマラソンの持ちタイムは直近で更新した2時間43分。おそらく上位選手で僕よりも遅い選手はいるはず。スピードは正直あまり上げる必要がないと思う。

一方で、僕のフルマラソンのフォームというかストライドは(短足なのに)広い。かなり大股でダイナミックな走り(とよく言われる)なのである。

一つの仮説として、このストライドのでかさとトレイルランニング時のフォームがかなり異なるということ。もう少しいうと、フルマラソンなどのロードのスピードがトレイルに変換されていないかもしれない


そういう意味で、峠走をより多く取り入れ、スピードをトレイルに転換するトレーニングを多用していきたい。


また、今回ストップしてしまったのは「天子山地」「杓子山」の2つの急峻な山(塊)だ。どうやら一気に高度を上げる登りがかなり弱い。もしかしたら軽い「プチ高山病」にでもなっているのかな?これは丹沢バカ尾根練などでケアしていく必要がある。


ストロングポイントを伸ばす

逆に、明らかなストロングポイントは、

  • 下りのスピード維持
  • ダメージ体制の強さ
  • 夜間での覚醒
  • 胃腸の強さ

このあたりが挙げられる。今回もほとんど下りのスピードで追い上げに成功した。また、90km近いスパートをしても壊れない足は、そこそこに頑強なのではないかと思う。このストロングポイントは引き続き峠走で強化していきたい。

また夜間の強さがある。補給のところでも書いたが、カフェインを含め、夜を元気にする(卑猥な意味ではなく)ための実験はいろいろと鎌倉で試してみたいと思う。


今回の反省点はなにか

トレーニング自体は2月まで順調に進んでいた。月間500km以上、計画割れではあったが累積も15,000mは確保できていた。

勝田全国マラソン、深谷シティマラソン、はなももマラソン、とロードレースにたくさん出場し、記録を更新しまくったが、ロード用の練習はあまりしておらず、トレイルの練習+スピード練習で仕上げられたので、正直良い形でもっていけてたと思う。問題は、

  • はなももマラソンでの足裏の怪我(3月序盤)
  • 鎌倉への引っ越し(3月後半〜4月序盤)

この2つ。

前者は明らかなダメージとなり、一番距離を踏まなきゃいけない期間でハードな練習を積むことができなかった。

また言うまでもないしわかりきってたけど、突如決めた鎌倉移住のため、マインドシェアが鎌倉>UTMFになってしまっていたことは否めない。

完全にUTMFより違うレースに気が行ってしまっている。これは明確に敗因。わかってたんだけど、いろいろ考えると早く引っ越さないと、という思いが強く。UTMFは逃げないし。


とにもかくにも、来年は狙い定める。UTMFを心の底から楽しむためにも、万全の準備で臨みたい。




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